
あまりテレビを見ない我が家。
何かの録画番組を見ようとしてテレビをつけたときにしていたのが、「こんなキビシー世界に耐えられますか」という番組。
その中の一つのコーナーが凄かったので、報告です。
どのようなものかというと鹿児島県桜島の錦江湾4.2キロメートルを小学生が遠泳するというドキュメンタリー。
鹿児島市立松原小学校の生徒が挑むこの遠泳はすでに52回も実施されているそうです。
ネットで「錦江湾遠泳」と調べると桜島・錦江湾遠泳大会がヒットします。
こちらは31回とあります。どうやら、そもそもが学校や職場対抗で実施されていたこの大会を観光イベントとして実施したものが桜島・錦江湾遠泳大会なんですね。
ところで、松原小学校の遠泳はというと小学4年生が数か月の特訓の後、4.2キロメートルの遠泳に挑むというものです。
始めは、泳ぐことすらできない子供たちや泳げても5メートル以下という子供たちも多い中で、4.2キロメートルを泳ぎ切るという無謀な?挑戦を追っています。
正直見始めたときは、遠泳に挑戦するんだったらせめてもう少し泳げるような練習を小さいうちからしておけばいいんじゃないなんて意地悪なツッコミをいれていた私でしたが・・・・
観終わった後は、不覚にも涙を流していました。
番組にコメンテーターとして出演していた梅沢富美男さんも「親が死んで以来初めて泣いた」とおっしゃっていましたから決して私が泣き虫なのではないと思いますよ。
では、どんなところに感動したのか、文字にすると一気に感動が薄れることを承知で紹介します。
感動ポイント1
始めは泳げないのに厳しい練習に耐える姿
先生方は正直滅茶苦茶厳しいんです。普通に「帰れ!!」とかいいますし。
このときは、スパルタ反対なんて思いながら見ているわけです。
ただ、明らかに子供の表情が変わってきている。たくましくなっている。
厳しい練習に子供たちが、一所懸命耐えている様子が美しい。
感動ポイント2
先輩や仲間たちの優しい言葉
この遠泳大会は4年生だけでなく、6年生も出るんですね。5年生は出ているかどうか番組を観ているだけでは分かりませんでしたが・・・
で、とある先生に叱られ子供が帰ろうとするとすかさず6年生がやってきて言うんです。「大丈夫、大丈夫、できるよ」と。
今は余裕で泳げる6年生も、かつては今の4年生のように泣いたりしながら練習に耐えたのでしょう。その苦しみがあるから他者にも優しくできるんでしょう。
遠泳を通して子供たちは大きく成長しているんだろうなと親のように思うのです。
感動ポイント3
親の苦しみ。
泳ぎができない子のお母さんはやはり心配なんですよね。
泣き言をいう我が子を敢えて厳しく突き放したり。
また別のお母さんは、それまで大丈夫だろうと少し見放していた(ように見える)我が子が検定に一人だけ落ちた時に、一緒に自主練習を付き合ったり。
子供を応援する親の姿は健気なんです。子供の自立を応援するために、親も成長しているかのようなそんな親子愛を見事に映像に映し出されていました。
感動ポイント4
先生が実は温かい
最初滅茶苦茶に厳しく見えた先生たち。
ただ、それは大海原を泳ぎ切るという途方もなく危険な挑戦をするから。
厳しさの奥底にはやさしさが詰まっているのが画面からひしひしと伝わってきました。
最初は豊田ヨットスクール?なんて思っていたことは素直に謝ります。
感動ポイント5
桜島が素晴らしい!!
風景って大事ですよね。
雄大な桜島が遠泳をする子供たちを見守っているかのように見えて素敵なんですよね。
人は目にしてきた景色に意識するとしないに関わらず影響を受けているんだと思うんです。
遠泳に参加した子供たちはきっと桜島のことをますます誇りに思うでしょうし、大きくなってからも自分が生まれ育った町のことを好きでいられるようなそんな気がします。
まとめ
たまたま付けた番組がギャラクシー賞ものの素晴らしさだったので思わず紹介させていただきました。
10歳頃に何か一つに一生懸命取り組むことってその後の人生に大きな影響を及ぼすのかなあって思いました。
我が子がもう少し大きくなって何かに挑戦したいという時には、心して見守りたいと思います。