我が家では、公文推奨派の夫と非公文派の私でしばしば公文を習わすかどうかの論争が起きます。
正直次男には公文をさせてもいいかなあと思っていた時期もあったんですが・・
今のところ二人いる息子たちは、公文を習っていないのですが、夫が推奨する公文の中身、そして素晴らしを知っておくことは決して無意味ではないと思い東洋経済オンラインにも連載されているおおたとしまささんの書籍「なぜ、東大生3人に1人が公文式なのか」という本を読みました。
この記事の目次
キャッチコピーも刺激的!!
本のタイトルも刺激的ですが、キャッチコピーも刺激的です。
「秀才を育てる魔法の教室か?ただの計算訓練所か?」
また、冒頭にはこんな投げかけもあります。
「世界中の子供たちが通い、東亜以西の1/3が通った教室が目の前にあるのに、それを無視するだけの確固たる教育方針や教育メソッドがおありですか?」
おやおや随分好戦的です。こちとら何も東大を目指して子育てはしてません!!と心のなかで反論してみるも、間違いなく心はグラグラと揺れ続けます。
公文サイコーの中身ではない!!
上の問いかけなんか読むと公文はサイコーという論調で書かれているのかと思いましたが、決してそうではありません。
著者は、丹念に公文を習った方の話をまとめ、公文創始者の物語をちりばめ、またそのライバルと思しき塾との違いを追っていきます。
私が発見・そして改めて感じたことをまとめました。
小学生受験で求めているのは、公文式ではない。
我が家は全く小学生受験に興味はありませんが、次の指摘はなるほどと思いました。
それは、計算は基本。小学受験で問われるのは基礎の部分。
次男は、興味深くこぐま会に取り組んでいますが、その問題は基礎の部分になるのでしょう。
そして、私もこの基礎の部分を身に付けてほしいと感じているのだと思います。
また、Z会幼児コースもどちらかというと基礎を重視したいんだろうなというのが分かります。
ワークが薄いなんて言う声をよく聞きますが、あれは付録なんですね。きっと。
公文式で身に付くのは計算力とやり抜く力
計算力が早くなるのは周知の事実ですが、毎日勉強を続けることでやり抜く力を得ることができる。そしてそのやり抜く力が何よりも受験ひいては人生においては重要。
この辺は、ダックワークのやり抜く力の引用になるのでしょうか。
親の付き添いも必要
公文式というと私は忙しい親がほぼ放置でできるものという認識でしたが、そうではないようです。やはり公文式が習慣になるまでは親がしっかりと伴走してあげないと途中でやめてしまう子も多いみたいです。
それと、続けられる親子は親もしっかりとした信念を持っているとのこと。
「子どもに決めさせてます」なんて言っている家は続かないことが多いそう。
私も結構その傾向が強いですね・・・・
デメリットもある
公文が作った高校があるそうなのですが(知らなかった!!)、その高校には公文の進度が素晴らしい子たちを集めて開校したそうです。
第一期生の東大入学者は6名だったとのこと。
これは、公文内部では少ないという衝撃を持って受け止められた旨の記載があります。
このことが意味するのは、公文だけに特化しただけでは、大学受験は厳しいということなのではないでしょうか。
本で語られなかったこと
RISUってどうなんだろう
公文のライバルやアンチテーゼというべき学習教材などの紹介はありましたが、我が家が気になっている教材の一つRISUについては触れられていませんでした。
ちなみにRISU算数の体験を我が家でもしてみました。
結果は想像以上に良かったです。
RISU算数ってそんなにいいのか?小学2年生が実際に体験してみた。
公文を習った子のその後の人生
良い大学に入ることが成功ではありません。
公文をならって、やり抜く力をつけた子供たちが輝いているのかどうか。
それは、たとえ勉学の部分だけでなくてもいいと思うんですが。
その辺の記述が一切なかったのは少し残念でした。
やり抜く力をつけたいのなら
やり抜く力をつけたいのなら別に公文でなくてはいいのかなあというのが、やはり私の答えです。
前述のダックワースも、幼児期からずっと同じことを続けることを提唱していたわけではありません。
ある程度の期間で子供たちが興味関心のあることを一所懸命させてあげたいなと思うのでした。