
公文
計算力の向上などで圧倒的な実績を誇る公文。
有名な話ですが、公文は、創始者が自分の息子に算数を教えるために作った教材を発展させてきたものです。
東大生が幼少期に習っていたもののワンツーが公文とピアノだそうですから、将来有名大学への進学をお子さんに願う親御さんにとって、公文に通塾させるという選択肢は大いに検討すべきものだと考えます。
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この記事の目次
公文を習う目的は?
公文を習う目的は千差万別でしょうが、公文算数に限って言うならば以下のことが挙げられそうです。
早く正確な計算力をつけさせたい
算数に限らず数学に至るまで計算力の正確さ、速さというのは圧倒的なアドバンテージになり得ます。
事実、難関中学の中でもとりわけ算数の問題が難しいことで知られている灘中学の生徒は押しなべて計算が早いということは良く知られているところです。
自学自習を習慣づけさせたい
公文へ通塾させることで得られる成果のひとつとして、自学自習の習慣がつくことが挙げられます。
ただし、通塾し始めた当初は、自ら楽しんで自学自習をするお子さんが多いでしょうが、すぐさま壁にぶつかり、自学自習の癖がつく前に辞めるケースも、私も知り合いの事例などで多く知っています。
この辞めたいと思うタイミング、自ら学習しなくなるタイミングにいかに親が背中を押してあげるかで、公文で自学自習が続くかどうかが分水嶺になる気がします。
公文算数のデメリット
公文算数のデメリットとして挙げておきたいのは以下の点です。
図形問題がない。
とくに私立の中高一貫校への進学を考えている親御さんにとっては、このことは圧倒的なデメリットになり得るのではないでしょうか。
東大生の多くが公文を習っていたと述べましたが、彼らの多くも公文を習っていたのは、小学校低学年までが多いようです。
文章題がない。
公文の算数は、あくまで計算のみにフォーカスしていますから、算数を通して文章に触れるという機会は全くないといっても過言ではありません。
ただし、公文算数と同時に公文国語を習わせているご家庭が多いでしょうから、文章題が著しく苦手ということは少ないです。
公文ではなく、タブレット学習という選択
今の子供たちが、社会で活躍するころには、人工知能が発達し、人間の知性を超えるシンギュラリティが起こるとされています。
そのときにあって公文算数で培えるであろう早く正確な計算力が果たしてどれほど必要なのだろうかということはしばしばいわれるところです。
また、それとは別の問題として通塾させることの負担は、特に共働きのご家庭にとってはかなりの負担になるかと思います。
実は、我が家でも(特に夫が)早い計算力を身に付けさせたいという考えを持っていて公文への通塾を検討した経過があります。
しかし、上にあげたデメリットを考慮すると通塾させるまでには至らないのかなという結論にたっしました。
そこで、公文の代わりに何か良い教材はないのかと探してた時に見つけたのがタブレット学習でした。
なぜタブレットが良いのか
豊富なデータ
タブレット学習の良さの一つとしてデータを活用したカリキュラム作りが挙げられます。
多くの子供がつまづくところは、同じことが多いですから、苦手になりそうなところを繰り返し学んだり、あるいはその子のデータを取得することで、その子にあった進度というものが提供されることが期待されます。
子供が自ら取り組む環境を作りやすい
タブレットという身近で取扱いやすい端末を使用することで、子どもが身近にちょっとした隙間時間に学ぶ機会を作ることができます。
タブレットを用いた学習環境に抵抗感がある方もいらっしゃるかと思います。
事実私も勉強は紙に鉛筆を書いてするものという考えが心のどこかにあったのは事実です。
しかしながら、例えばマサチューセッツ工科大学のメディアラボ創設の中心的役割を果たしたニコラスネグラポンテは、廉価なノートパソコンを作ることで、多くの子供たちが学びの機会を得られることを目的としたプロジェクトを実施しています。
子供たちが社会に出るころには、現在よりも多くの場面でPCやタブレットを扱い機会が増えるでしょう。
「学び」の場から必要以上にタブレットなどを遠ざけなくても良いと私は考えています。
おススメのタブレット学習2つ
我が家が検討し(一つは実際に利用している)、おすすめできると感じた算数に特化したタブレット学習を紹介します。
そろタッチ
こちらは、2017年の経産省が選ぶ日本eラーニング大賞を受賞しているサービスです。
果たして素早い計算力が受験のみならず実生活でも今後必要とされるかどうかということは、意見が分かれるところでしょうが、そろタッチは単に計算力を上げることにとどまらない効果があると私は考えます。
そろタッチの特徴
両手を使う
幼少期にピアノを習うことが、脳の発達において非常に有意だといわれていることの一つに両手を使うということがあります。
そろタッチでは、通常のそろばんと違い両手を使った操作をすることで、計算のスピードを上げるだけでなく、脳の発達にも好影響があるのではと期待しています。
イメージで数を扱える
我が家がそろタッチを利用している最も大きな理由はここにあります。
数をイメージできるということは、そうでない場合に比べて大きなメリットになると考えます。それは、単に計算が早いということにとどまらず、算数を机上のものではなく、実生活へと落とし込んで考える素養を身に付けられるのではないかと考えるからです。
ちなみにどのくらい計算が早くなるのかは、実際に習われているお子さんの動画をご覧いただくとそのすごさを感じていただけると思います。
RISU算数
計算力だけではちょっと心もとないという方にはこちらのRISU算数がおすすめです。
我が家でも将来的にはRISU算数を利用と考えていますが、それに先んじて体験もさせていただいています。
RISU算数ってそんなにいいのか?小学2年生が実際に体験してみた。
RISU算数の特徴
豊富な文章題
RISU算数の良い点の一つとして文章題が豊富な点です。
このことは、公文式の算数に不満あるいは不安を抱いている方にとっては、大きなメリットになるのではないでしょうか。
四谷大塚主催の模試でRISU算数の受講生が全国1番を取ったとありますが、RISU算数をすることで誰もが偏差値70超えの成績をとれるとは思いませんが、算数の素養、あるいはセンスがある子が習えばそのくらいの成績を修めても全く不思議ではありません。
無学年式
RISU算数も公文と同じく、無学年方式です。
間違えた問題を何度も繰り返し解きながら進む点やスモールステップアップで無理なく進める点などは公文式と似ていると感じます。
楽しく取り組める仕掛けがいっぱい
詳しくは、体験談で書いたのでそちらをお読みいただければと思いますが、RISU算数には飽きずに取組める仕掛けがたくさん用意されています。
例えば、先生から届く動画もその一つです。
通信教育などでは進研ゼミの赤ペン先生が私の世代にとっては、なじみがあるのですが、顔の見えない赤ペン先生よりも親近感を抱きながら、学習に取り組めるはずです。
まとめ
100マス計算の陰山先生の影響でしょうか多くの学校では、100マス計算もどきを小学1年生からさせることが多いようです。
確かに計算力はこれまでのように重要視されないという指摘もありますが、私はこれまで公文の果たしてきた役割は大きかったし、今後も大きいだろうと考えています。
しかしながら、公文にはデメリットもあることは確かです。
それらのデメリットを解消されるサービスがタブレット学習で提供されていると感じています。
タブレット学習に抵抗感がある人こそ、体験から始めてはいかがでしょうか。