
こんにはノギーです。
我が家の教育方針の一つは小学校低学年のうちに学ぶ楽しみを知ってもらい、勉強の癖をつけるというのがあります。
ただ、小学校低学年のうちに勉強を無理無理やらされていると効果があるところが、結局はマイナス効果だという調査結果を見つけました。
興味深い仙台市の調査
仙台市教育委員会では、学習意欲を科学的に研究するプロジェクトを立ち上げていて義務教育中の子供たちの学習意欲について毎年一定の調査を行っています。
中牧さんの「学力の経済学」を大変興味深く読ませていただいた私としては、政令指定都市とはいえ一自治体が、このような研究をしていることを大変素晴らしいと感じました。
脳トレで有名な川島先生の名前も
研究には、仙台市を拠点とする東北大学も関わっていて、「脳トレ」などで有名な川島先生の名前もあります。
そのほかにも東北大学の教授陣が多くかかわっていてとても興味深い調査です。
毎年刺激的な提言が
この調査では、生徒の生活習慣と学力の相関関係などを調査しているのですが、毎年刺激的なタイトルで調査結果をまとめています。
特にここ数年は、スマホ使用についての警鐘をならすような見出しが印象的です。
このことから、仙台市教育委員会では、スマホの使用が及ぼす学力の影響に危機意識を強く持っていることが伺えます。
さて、スマホの学力への悪影響もさることながら低学年児童を育てる私が最も気になったのが、平成22年度の調査結果を元に作成されたリーフレットです。
見出しも刺激的です。
『低学年での「やらされ感」は、学力にマイナス効果!』
この調査結果で興味深いのは、勉強を自ら楽しいと思っていない子(内発動機が弱い)でかつ勉強をしなさいとも言われない子(外発動機が弱い)と勉強を自ら楽しいと思っていない子(内発動機が弱い)でかつ勉強をしなさいと言われている子(外発動機が強い)では、勉強を自ら楽しいと思っている子でかつ勉強をしなさいと言われていない子の方が学力は高い傾向にあることを示しています。
すこしややこしい表現になったので、まとめると勉強をしたくもない子が勉強しなさいしなさいと言われるとかえって学力は下がるという結果が出たということなんですね。
仙台市からの提言
さて、調査結果(リーフレット)の中で、仙台市では低学年時に行うべき事柄を3つの視点で提言しています。
内発的動機付け
「知ることや分かることの楽しさ」を実感できるような授業の工夫や体験をすることを提言しています。
生活習慣・学習習慣
授業の準備や宿題を計画的に行う指導を提言しています。
将来の夢や目標
低学年の場合あこがれや大きな夢を抱かさることを提言しています。
どれもとりわけ目新しいことではないと思います。
多くの教育書なんかで言っていることと言葉は違えど同じなのかなあと思います。
ただ、その基本を子どもと一緒に身に付けていきたいものです。
我が家の場合
我が家では小学1年生の長男がドラゼミを受講中ですが、ともに勉強をしているもののなかなか勉強に取り掛からなかったり、だらだらして勉強に集中していなかったりするとついついこっちもイライラしがちなことがあります。
そんな時は、勉強の楽しみを知ってもらうためにどうやったら楽しく勉強ができるのかとか考えたりするんですが、なかなかうまくいかないことも多いです。
学ぶ楽しみと知る喜びを学ぶのではなく「学びながら楽しめる」。
テストの点数に一喜一憂するのではなく、子どもが目を輝かす瞬間を捉えるように心がけたいと改めて思いました。
また、「計画を立てる」ということは何も宿題だけに限らせる必要はありません。
子ども自らが計画を立てるという方法をこども手帳によって始めたいと考えていますので、このあたりの我が家の取り組みは機会があれば紹介したいと思います。