玉井式ってご存知ですか?
私は、「なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?」を読むまで知らなかったのですが、その中で紹介されていたのが「図形の極み」が海外でも取り入れられている玉井式とう方法。
その玉井式の創始者である玉井満代さんの著書がこちら「9歳までに国語と算数の力を同時に伸ばす本」でした。
この記事の目次
国語と算数の力を同時に伸ばすって魅力的
題名からして、魅力的ですよね。
国語と算数。幼少期に身に付けてほしいこの二つの学科を同時に伸ばせるなんて夢のようだわということで、早速購入してみました。
因みに「国語と算数」を「同時に伸ばす」っていう単語によわいのか我が家は、宮本さんの「算数と国語を同時に伸ばすパズル」を先日購入。
この感想はまた別の機会にかければと思います。
「9歳までに国語と算数の力を同時に伸ばす本」で刺さった言葉
作文は、ルールを教え込むのではなくとにかく褒める
作文指導に定評のある言葉の森の主宰者もこれと同義のことをおっしゃっていました。
ついつい、「てにをは」から教えたくなってしまうのが、親心ですが、書いていることを褒めるように心がけようと思ったところです。
意味を理解しないで計算力を上げることへの懐疑
このことは、長男の勉強をみていて実は少し感じていたところなのです。
例えばドラゼミでは、計算式の例題を左側のページでして右側で計算の練習があるのですが、
右側の計算の練習はすらすら解けても例題の意味を知るのに時間がかかってしまっているんですね。
もしかしたら、意味を理解していないのかなあと思うことが何度かありました。
このことは、単に公式、解き方だけを覚えて公式の持つ根源的な意味を理解しないままになってしまうのではないかという気がします。
9歳までに図形脳を作る
このことは、花まる学習会の高濱さんなんかもおっしゃっていますよね。
これだけ、多くの実績のある方々がおっしゃっているのだから恐らくその通りなんだろうなと納得させられます。
玉井式では、図形について映像で見せるなどして、日常的に図形に接する場面を推奨しています。
この辺りも花まる学習会との類似を私は感じました。
子どもの成功
あとがきに書かれた言葉なのですが、素敵な言葉でしたので長くなりますが、そのまま引用します。
「・・・親の自分がどれほど年老いて弱っていっても、親心というのは消えないものではないかとも思います。
だとすれば、あせることはありません。子どもが十代、二十代、三十代で失敗しても四十代、五十代、六十代で成功すればいいのです。
子どもに「あきらめない根性」という根をはらせることが、親の重要な役割なのかもしれません。」
全くその通りだと思います。私たちはとかく、子どもが誰よりもできるだとかできないだとか、どこの学校に入れそうだとか入ったとかそんな些末なことにばかり目を奪われてしまいがちです。
けれども、本当に重要なのは、長い人生の中で幾度と訪れる失敗や困難に立ち向かえる素養を身に付けることのはずです。
このことは分かっているつもりでも忘れがちなんですが、この本で改めて気づかせてくれたような気がします。
まとめ
「9歳までに国語と算数の力を同時に伸ばす本」は、良書だと思います。
近くに玉井式の教室があれば、我が子にも通わせたいなと思える魅力が詰まっています。
特に、算数でいえば日常の中の声掛けやお手伝いなどを通して学ばせるという姿勢に共感を持ちましたし、概念をしっかりと理解させるという考え方にはなるほどなあとうならせられました。
また、日常の声掛けや子どもを褒める姿勢などはアドラー心理学にも通づる部分があるのではないかと思います。