
こんにちはノギーです。
教育格差が社会格差を助長するという主張は何度か耳にしたことがありますが、家庭が学校教育以外にお金をかける割合が高い日本は、実はかなりの教育格差があるのかもしれません。
教育に熱き情熱をかける人々の活動を知ったので、紹介したいと思います。
この記事の目次
Teach For Japanって何?
Teach For Japanとは、「すべての子どもが成長できる教室」を目指しているNPO団体です。
元々は、アメリカでTeach For AmericaというNPO団体をウェンディ・コップというプリンストン大学の卒業生が立ち上げた団体の日本版になりますが、このアメリカの団体が凄いんです。
働きたい企業の上位にランクされるTeach For America
日本では、あまりなじみのないTeach For Japanですが、アメリカではGoogleやディズニーなどと並び働きたい企業の上位に毎年名前が挙がる超人気の企業となっています。
何故そんなに人気なのか
アメリカの学生に直接聞いたわけではないので、私の推論ですが、Teach For Americaがなぜそんなに人気なのかを考えてみました。
1 社会的に恵まれない子どもたちへの教育を通して社会問題の解決の一助になる
超大国アメリカであっても教育格差というのはとても大きな問題になっているようです。
社会問題を解決するために、自らができること。そのうちの一つがTeach For Americaへの参加という風にとらえられているに違いありません。
2 自分が成長できる
終身雇用という概念がようやく薄れつつある日本と違い、アメリカではそもそも終身雇用という概念がないのでしょう。自らのキャリアパスを考えたときに、教師という仕事を2年間することで得られるキャリアがとても有効だと認識されているようなんです。
これは、当初から優秀な学生を集め、理念を共有して活動してきた創設者のウェンディ・コップさんの努力が大きいのではないかと思います。
Teach For Japanを始めた松田悠介ってどんな人
Teach For Japanはハーバード大学に留学経験を持つ元体育教師松田悠介さんが中心となって日本に創設しました。
ハーバード大学に留学したとあるので、どれだけ優秀な人なのかなと思うんですが、この方の人生が結構紆余曲折なのですね。
私たちが思うところの一般的なエリートとは全く異なっている人生を歩んでいます。
松田悠介さんが、Teach For Japanを立ち上げるまでの詳しい経緯は以下の書籍で読むことができますので、興味のある方はぜひ手にとってみることをおすすめします。
好きなことを仕事にするということ
松田悠介さんの書籍を読んで感じることは、好きなことを仕事にすることの素晴らしさ。
彼の人生は中学時代のいじめ体験にはじまり、決して平たんな人生ではありません。また、本人が書籍で記していますが、成績も優秀な部類に入るタイプではなかったようです。
ただ、自らが抱いた問題を解決するために何とかしたいという「想い」がエンジンとなりハーバード大学に留学までします。
そして、アメリカでの経験がTeach For Japan設立へと突き動かしていきます。
その間に彼と関わる人たちの熱き想いは、上の書籍でそれほど多くは語られることはないのですが、とても素敵で輝いている人たちなんだろうなということが伝わってきます。
書籍の写真を拝見したときは、なんだか笑顔が爽やかすぎて正直私はあまり好きにはなれなかったのですが(失礼!!)、松田悠介さんの生き方は間違いなく素敵ですし、イノベーターのそれでもあります。
アメリカと土壌の違う日本では、Teach For Japanの活動は困難を極める部分も多々あるのかと思いますが、彼ならきっとやれるはずと期待せずにはいられません。
追記
2017年6月から松田悠介さんは、Teach For Japanの代表理事を退任されています。
退任されて彼は、どこに向かったかというとハーバードと並ぶ超有名大学スタンフォード大学に留学だそうです。
大学名で凄い!!って思ってしまいがちですが、そうではないんですよね。
彼のしようとしていること。夢への実現に向けて活動していることが凄いんですよね。
私たちができること
日本にもある教育格差。
それを埋めようと奮闘する彼ら。そして、それは同時に教師として派遣された人間の大きなキャリアップの一つでもあります。
松田悠介さんは、退任のあいさつに寄せてアメリカでは遠くない将来にこの卒業生が大統領になる日も来るだろうと予見しています。
まだまだ超えるべき課題はきっと多いのでしょうが、Teach For Japanでは、寄付を募っていますので、そちらのリンクを記載しておきたいと思います。