
この記事の目次
幼児通信教育は必要なのか?
こんにちはノギーです。
同年齢の子供を持つママ友と話していると、必ずと言っていいほど習い事やっている?といった会話になります。
それだけ世のお母さん方は子どもたちの教育に関心が高いのでしょうし、何を習得させればよいのかという解を求めているのだと思います。
様々な塾やお稽古ごとがある中で、比較的廉価で始められる通信教育は、始めやすい教育の一つではないでしょうか?
幼児通信教育は何が良いのか考える前にそもそも幼児教育は必要なのかどうかということについて私なりの考え方を整理しておこうと思います。
これから通信教育を始めようと思っている方のちょっとした参考になれば幸いです。
幼児教育は効果が高い
2016年にベストセラーになった仲室牧子さんの「学力」の経済学という本では、シカゴ大のヘックマン教授の「ペリー幼稚園プログラム」での研究結果を引用しながら幼児教育の重要性を謳っています。
この書籍の面白いところは、「経済学」という題名が冠せられているだけあって、「経済」の観点から、人生のうちにどの時期に教育に投資をすれば効果が高いのかという問いを設定していて、その答えとして幼児期としています。
そして、ここが興味深いのですが、IQなどの認知能力は「ペリー幼稚園プログラム」終了後、効果は薄れてきたのにも関わらず、我慢強さなどの非認知能力は、生涯にわたり高い結果をしめしている点です。
そしてそのことが「ペリー幼稚園プログラム」を受けた子供たちの人生において良い結果を与えていることが多かったのです。
なお、「ペリー幼稚園プログラム」についてもう少し詳しくお知りになりたい方は、以下のサイトをご参照ください。
ペリー幼児教育計画-50歳時の追跡調査への準備
ちなみにヘックマン教授は「ペリー幼稚園プログラム」などの研究成果が認められてノーベル経済学賞を受賞しています。
幼児通信教育に求めること4つ
さて、幼児教育の効果の高さは科学的に証明されていることが分かりました。
ただ、その効果の高さが持続するのはIQよりもむしろ非認知能力だということです。
だとすれば、幼児通信教育に求めるものは、学力よりもむしろ非認知能力であるべきなのでしょうか?
もちろんその答えはそれぞれのご家庭によって異なると思います。
なぜなら、通信教育だけですべての教育が完結するものではなく多くのご家庭では幼稚園や保育園に通わせていたり、もしかしたら何らかの習い事を始めているかもしれないからです。
ただ、幼稚園に通っているだけの我が家の場合求めるものは以下のものであると考えています。
①平仮名や数字に慣れ親しむ
長男が小学1年生に入学して思うのは、平仮名は大抵の子が読み書きできるレベルだということです。
もちろん小学校で教えてはくれるのですが、文字はなるべく早く覚えさせて、文字を読めることで広がる世界に触れさせてあげたいものです。
②勉強の楽しさを知る
何かを学ぶ、知るという経験は机の上だけでする経験では決してありません。
日常生活の中での小さな気づきや自然とのふれあいも大切にする一方で、机の上で学ぶ経験も大切にしたいものです。
③勉強の習慣を作る
いわゆる非認知能力の一つなのだと私は考えますが、毎日計画的に物事を進めることってすごく重要ですよね。
大人の私が完全にできているかというと決してそんなことはないですが、習慣という素晴らしいプレゼントを贈りたいと考えています。
④親と子の触れ合いの時間を作る
幼児の通信教育って教材が届いたら子供が勝手に空けて、子どもが勝手にするかというと決してそんなことはありません。
むしろほとんど親が隣に座ってすることの方が多いです。
忙しい私たちにとって、その時間を作ることは決して簡単なことではないけれど、親子の触れ合いの時間という点ではかけがえのないものです。
また、子どもたちにとっても勉強をすることを親が応援してくれていると感じることは、将来の学習習慣の一助にもなるのではと考えています。
幼児通信教育と塾通い、ドリルとの違い
幼児通信教育に期待することを4つ記載しましたが、塾通いあるいはドリルとの違いは何なのかを考えてみたいと思います。
もちろん、通信教育は塾やドリルと対立するものではなくそれぞれ補完しあうものだということは心の片隅に入れておきたいものです。
幼児通信教育と塾との違い
自宅でするのか通うのか
塾にはほとんど毎回決まった時間に通う必要がありますから、生活のリズムが強制的に塾に合わせる必要が生じます。
これって結構大変な時があります。
我が家も長男がロボット教室に通い始めましたが、月2回しかないんですが、予定がそこから埋まっていくので何か遊びに行く計画などを立てようにも塾中心に考えてしまいます。
もちろん、これはこれで生活のリズムが付くという点ではいい面も多分にしてしてあります。
他の大人との触れ合いがあるかどうか
通信教育と塾の違いのもう一つは他の大人との触れ合いがあるかどうかという点です。
幼稚園や保育園で他の大人との触れ合いを経験している子供たちですが、さらにそこから一歩進んで週1度ないしは2度程度しか会わない先生と触れ合う必要が生じます。
これは、その子の個性にもよると思いますが、良い経験になることも多いでしょう。
一方内気な子供にとっては、塾に通うことそのものが相当の期間プレッシャーになる恐れもあるのではないでしょうか。
費用の違い
一般的に塾の方が高額になることは想像に難くはありません。
しかし、地域にもよるのでしょうがスポーツ系のお稽古ごとであれば、通信教育と同程度か若干高い金額の設定のところもありますので、スポーツ系のお稽古ごとを習わせた親御さんは調べてみるといいかもしれません。
幼児通信教育に求めるものから考える
上であげた4つの幼児通信教育に求めるものから考えると、
①平仮名や数字に慣れ親しむについては、塾の方が効果的に覚えるということはあるかもしれません。
特に私が思うのは、公文はやはり文字や計算の基礎を作るのには適していると思います。
あのスモールステップの仕組みは、子どもたちの自学の習慣をつけるのにもきっと役立つだろうから通わせるだけの時間的、距離的余裕があるのであれば早期に取り組ませてもいいのではないでしょうか。
②勉強の楽しさを知ると③勉強の習慣を作るについては、塾を選んだ方がいい子どもと通信教育でした方がいい子どもと特性があるのだと思います。
例えば我が家の長男の場合、公文などの学習塾についてはまるっきり興味を示さなかったのであのまま通わせていたらきっと勉強嫌いになっていた可能性もあったのではないかと思う。
もちろん、何かのタイミングで公文が大好きになった可能性もあったのだろうけれど、我が家は入り口の部分で興味を示さないことは、親が先回りしてこれはしておいた方がいいとか言わないようにしているので、その選択は我が家にとっては良かったのだと今でも思っています。
④親と子の触れ合いの時間を作るという点では通信教育の方が分があると考えるのが通常だろう。もちろん通塾に時間がかかる場合、その一緒に通う時間に普段話せない親子の会話が弾むということもあるかもしれないけれど、幼児の場合はやはり一緒に何かをするという経験を通しての方が親と子との絆は深まるに違いないです。
幼児通信教育とドリルの違い
定期的に届くかどうか
通信教育とドリルの違いで私がまず思い浮かぶのは、定期的に届くのかどうかという点です。
これって結構子どもにとっては、大きいみたいで、月や日にちなどの時間軸を理解してくると今月はこれをしなければいけないという動機づけをすることができます。
あるいは、毎月届く通信教育を通して何月なのかといった概念を知る契機にもなったりするようです。
やはり子供にとっては、自分あてに何かが届くというのはワクワク感があるのですね。
なので、私は通信教育の中でも一括で届くようなものはあまり通信教育の利点がないのかなと思っています。
費用の違い
費用については、ドリルに分があります。
毎月問題集を一冊購入したとしても断然ドリルの方が安いでしょう。
唯一幼児通信教育の教材で対抗できそうなのは、ポピーということになりそうです。
そういった意味でポピーの料金の安さは特筆すべきものだと思います。
幼児通信教育に求めるものから考える
ドリルについても、幼児通信教育に求めるものから考えてみます。
①平仮名や数字に慣れ親しむについては、長男が平仮名を覚えた過程を思うと「慣れ親しむ」だけなら通信教育だけで足りるが、覚えるとなるとプラスアルファーが必要だと感じます。
ドリルの方が問題量は多いですから、通信教育の教材だけで平仮名カタカナを覚えるということはなかなか難しいと思いますが、逆にドリルだけで平仮名カタカナを覚えるということは可能だと思います。
今回のテーマからは多少ずれますが、平仮名カタカナを覚えるにはどれだけ子どもの興味のある事象と組み合わせて日常生活の中に溶け込ます方法が最も有効な気がします。
通信教育の教材もドリルもその補助ツールと考えた方がいいかもしれません。
②勉強の楽しさを知るについては、前述したように毎月決まった時に届くということなどから通信教育に分があると思います。もちろんこれはその子にあった教材であればいいわけなので、最近はやりの「うんこドリル」なんかは、とても素晴らしい教材だと思います。
幼児通信教育は何がいいのか?